橙乃ままれ まおゆう魔王勇者1「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」


 魔王とその手下によって世界は恐怖と闇に包まれた世界。そこへ現れた勇者が魔王を倒し、世界は平和を取り戻す。
 ファンタジーRPGで良くある勧善懲悪のパターン、王道と言っても良いですね。
 けれど現実的に考えればそう単純には行かないことは、例えば「されど罪人は竜と踊る」シリーズとかを見れば良く分かります。けれどその『現実』を改善しようとするならそれこそ勇者が魔王を倒す以上の時間と労苦が必要になると、ある程度物が分かってからちょっと考えれば理解できることですが、敢えてそれに挑戦した作品が、今回紹介する「まおゆう魔王勇者」シリーズなわけです。

 舞台は人間と魔物が争いを繰り返す世界、単身魔王の城に乗り込んだ勇者は魔王の元へと辿り着きますが、その魔王というのが(一応外見が)若い女で、しかも半端なく膨大な知識を持っています。そんな魔王に、自分を倒しても戦争はなくならないと、あれこれデータを出された末に丸め込まれた勇者は魔王と手を組んで、人間と魔物が戦わざるを得ない世界を変えようと挑戦するわけです。
 細かいストーリーについては他にも紹介しているサイトが沢山ありますから割愛しますが、まず特徴的なのが、全編通して台詞が文章のほとんどを占めていることで、ライトノベルでは見慣れない形式に戸惑ったり、拒否反応を起こす方が少なくないようで。まあ元は2ちゃんねるに投稿されていた作品なので、その辺は仕方ないかと。(実際、2ちゃんねるに投稿されているショートストーリーとかには同じように台詞が大部分を占めている作品が多いですし)
 けど慣れてしまえばスムーズに読めますし、分からない単語も脚注で分かりやすく説明されてますからその辺も問題はないはずです。
 あと、敢えて付け加えるなら、現実的に世界を変えていくというストーリーですから、私達の世界の歴史上の出来事がどうして起きたのか、経済や宗教的背景をある程度把握していれば、作中のストーリーをそれらと比較するという楽しみ方もできますよ。

 あとがきによるとこのシリーズは全5巻になるそうで、今月末に第2巻が出る予定ですから、本派の私は楽しみに待つことにします。
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まおゆう魔王勇者 1「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」
エンターブレイン
橙乃 ままれ

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