コードギアス 反逆のルルーシュ 第4話「その名はゼロ」

 クロヴィス殺害の容疑者として逮捕されたスザク。
 既にエリア11の実権を握る純血派(ブリタニア軍はブリタニア人のみで構成されるべきだと主張する一派)にとって、名誉ブリアニア人であり、日本最後の総理の息子でもあるスザクは恰好の犯人役であり、この機会にエリア11における名誉ブリアニア人制度を廃止に追い込もうと目論んでいました。
 そんな絶体絶命の窮地に追い込まれたスザクを救うべく、ルルーシュは行動を起こします。

 カレンは前回指示された旧東京タワーの展望室で声の主が現れるのを待ちますが、当然レジスタンスの仲間も密かに同行しています。そこへアナウンスで呼び出されたカレンは忘れ物として携帯電話を渡され、それを通して仲間と一緒に環状線に乗るように指示されます。もうすっかりお見通しです。
 環状線に乗り込んだカレンたちは、携帯で指示されるままに先頭車両へ。そこでカレンたちを待っていたのは、フルフェイスの仮面と黒マントに身を固めた怪人物です。もちろんその怪人物はルルーシュに他なりません。ルルーシュはゼロと名乗り、これまでのレジスタンスが行ってきたテロをブリタニア人に対する嫌がらせと酷評し、やるならブリタニアに対する戦争をしろと主張します。
 当然素直に納得するわけがなく、まず顔を見せろと言うレジスタンスに対し、ルルーシュは顔ではなく力を見せようと答えます。

 さて、スザクの逮捕はエリア11のあらゆる所に影響を及ぼしていました。
 イレブンの間ではスザクを英雄視する声が上がり、日本解放戦線を始めとする反ブリタニア組織も事態ついてに議論しつつ事の動きを注視していました。
 そんな状況下、追悼番組、沿道に愛国的ブリタニア人を配置したパレードまがいの軍事法廷への移送、エトセトラエトセトラ……スザクをクロヴィス殺害の犯人に仕立て上げるための茶番は周到に準備され、残酷に進行します。
 移送の途中、指揮を執る純血派の将校ジェレミアは、クロヴィス専用の御料車が近づいてくると報告を受けまして、明らかにレジスタンスの仕業だと気付きますが、テレビカメラの前で迎え撃って大衆に見せつけてやろうと余裕綽々の態度で見逃すよう指示します。間もなく御料車──カレンとレジスタンスのリーダー扇がスクラップから作った、外側だけそっくりの偽物──が現れると、何機ものサザーランドに包囲されて停止する中、車から現れたのは仮面と黒マントに身を固めたゼロと名乗る怪人物──もちろんルルーシュです。テレビ局のプロデューサーとして茶番の片棒を担がされてうんざり顔だったディートハルトは、予想外の怪人物の出現に自らカメラを担いで放送車を飛び出します。
 ゼロの出で立ちを道化と思ったか、侮るジェレミアですが、ゼロが指を鳴らすと後ろに現れたカプセル状の物体に、ジェレミアたちの表情は一気に驚愕に青ざめます。奪われたカプセルの本当の中身を知らないジェレミアたちは、表向き伝えられていた毒ガスだと思ったのです。カプセルとスザクの交換を持ちかけるゼロに、クロヴィスを殺した大逆の徒を引き渡せるはずがないと、ジェレミアは必死で突っぱねますが、追い打ちを掛けるようにゼロは言い放ちます。
「クロヴィスを殺したのはこの私だ!」
 丁度この瞬間をカメラに収めたディートハルト、下らない茶番が衝撃的なショーに変わっていく展開に目を輝かせながら撮影を続けます。
 当初の目論見がガラガラと崩れていくのを何とか止めようと、ゼロに銃口を向けるジェレミアですが、「私が死んだらオレンジを公開するぞ」というゼロの台詞に意味が分からず動揺した隙に、ゼロの仮面の左目の部分がスライドしてギアスの能力(今回のオープニングで初めて名前が出ましたので、以後左目の能力はそう呼ぶことにします)が発動されます。「私たちを全力で見逃せ」と。
 スザクは解放され、ゼロがスイッチを入れると、カプセルから正体不明のガスが吹き出し、群衆がパニックになった隙に彼らは逃げ出します。軍人たちはこれを阻止しようとしますが、ギアスの影響下にあるジェレミアに遮られ、捕らえることができません。
「全力を挙げて奴等を見逃すんだ!!」
 ……って、傍目から見なくても十分変な台詞です。もしかしたら全編中最も間抜けな台詞になるかも(笑)。

 というわけで見事にスザクを救い出してみせたルルーシュ。レジスタンスの中には未だ否定的な者もいますが、少なくとも扇はゼロの力を認めていました。
 そしてレジスタンスたちから離れた場所で相対するゼロ(ルルーシュ)とスザク。ブリタニアは仕える価値のない国だとして仲間に入るようスザクに呼びかけるゼロですが、スザクは価値のある国に中から変えるんだと言い返し、軍事法廷に向かいます。全てがスザクを犯人にするために仕組まれていると承知の上で。とは言うものの、今回の件でスザクを有罪にするのは難しくなったようですが。

 確かにスザクが言う通り、行かないとイレブンや名誉ブリタニア人に対する弾圧がされるでしょうし、殺されるなら皆のために死にたいというのも理屈では分かります。しかし、それが自分自身のことになったら、スザクのように行動できる人がどれだけいるでしょうか? そして、それを馬鹿だと言うルルーシュの考えも一つの正論です。ブリアニアを破壊することを目論む革命の人ルルーシュと、中から変えることを志す改革の人スザクが、目的は近くても決して相容れないことを象徴する一幕と言えましょう。
 そんな2人へ、最後に私からこんな言葉を贈るとしましょう。

 お兄さんよ、お兄さん、あんたの行く道は茨の道だよ──

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