中村颯希 貴腐人ローザは陰から愛を見守りたい2巻


 3月も半ばを過ぎまして、今年度もあと僅かとなった今日この頃、皆様に置かれましてはいかがお過ごしでしょうか。
 今回紹介本は中村颯希先生の新作「貴腐人ローザは陰から愛を見守りたい」の第2巻を紹介します。

 男同士の恋愛に妄想をたぎらせる伯爵令嬢ローザの、己の萌えを追及するための欲望と下心を燃料に突っ走る行動が、周囲には高潔な行いと勘違いされ、「薔薇の天使」と称えられるのが前巻のストーリーでしたが、今回もこのパターンが健在で、王妃やその他のキャラクターにも勘違いが広がっていくのですが、それがまた見ていて面白いんですよね(笑)。
 そんな物語に、例えば甘いお菓子と一緒に食べる塩味のお菓子のようなアクセントを加えてくれるのがこの巻で登場する、ローザの叔父のアントンです。彼はローザと対称的に、女同士の恋愛に妄想をたぎらせる「百合の使徒」で、隙あらばローザと王女をくっつけようと巧妙に仕掛けてくるのですから、薔薇愛の信徒であるローザにしてみれば油断も隙もありません。このアントンというのが、過去に百合愛を声高に提唱しまくったのが原因で社交界を追放され、その後体脂肪と髪の色が抜けるほどの苦労の末に聖職者という立場と、周囲から隠しながら自分の趣味を追求するテクニックを身に付けたのですが、この辺りは現実でも自分の趣味をオープンにしていたために学校や社会でハブられて、苦労して世間体との折り合いを付けていった人には同調できる方がいるのではないでしょうか?
 私はそういう事を考えながら読みましたが、ローザと周囲の勘違いによる考えの違いを笑いながら読んでも良いし、ローザの趣味に基づく行動が王国を揺るがす陰謀を暴くのを(さらっと書いちゃいます)楽しんでも良いし、楽しみ方は色々あると思います。

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