賀東招二 甘城ブリリアントパーク6


 昨日賀東招二先生の小説「甘城ブリリアントパーク」の第6巻が発売されたのを買って、思わず一気読みしたのですが、例によって色々ありまして、ようやく感想を書く事ができます。

 大幅リニューアルや、その他様々なテコ入れで甘城ブリリアントパークの動員数アップを図る西也ですが、動員目標300万人の壁の厚さに流石の西也も頭を悩ませます(それでも苦悩を他人に見せようとしないのが西也なのですが)。
 そこへテーマパークの最大手デジマーランドのマスコット・マッキーが現れ、甘ブリに協力を持ちかけますが、そのための条件は、どう控え目に言っても『甘ブリが甘ブリでいられなくなる』ものですが、300万人の壁との板挟みで西也も揺れてしまいます。そこへラティファの予期せぬ異変が西也の焦りを加速させ──というのが今回の大まかな筋書きです。

 大筋は上のようにかなり深刻ですが、アニメからの逆輸入キャラである鉄ひげ達が登場するプロローグを始め、キャスト達の飲み会や、新人アルバイト三人娘「ABCタスクフォース」とシルフィーの掛け合いを始め、本筋の部分でも「ここでやるかよ?」という絶妙なタイミングでギャグを挟んで重い雰囲気を緩和したりと、シリアスとギャグのバランスが取れた賀東ワールドの真骨頂を見せてくれます。
 それから、今回はラティファが西也とのデートなどで互いの距離を縮めた感じで、ダブルヒロインを張るいすずにリードと言った所ですか。今後いすずがどう巻き返していくかはもちろんですが、この巻でミュースもフラグを立て始めてますし、これはこれで一筋縄ではいかない展開が待っていそうです。
 あと、ドラゴンマガジンの連載(この巻にも収録)にチラッと話に出てきた、甘ブリの前身の遊園地時代から残るメリーゴーランドが、ノスタルジックかつ幻想的な展開でストーリーに絡んできまして、もしかしたら後々ストーリーで重要な意味合いを持ってくるかも知れませんから、こちらもチェックです。

 今回は西也主体の長編で、かなり重い話でしたが、終わってみれば「やっぱり甘ブリはこうでなくっちゃいけない」という感じで気分良く本を閉じられます。さて次巻はどんな夢と魔法の世界が待っていますやら──
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甘城ブリリアントパーク (6) (富士見ファンタジア文庫)
KADOKAWA/富士見書房
2015-04-18
賀東 招二

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