冲方丁 オイレンシュピーゲル3 Blue Murder

 先日冲方丁先生の小説「スプライトシュピーゲル」の第3巻を紹介しましたが、同時発売された「オイレンシュピーゲル3 Blue Murder」も読み終わりましたので感想を書こうと思います。

 今回も「スプライトシュピーゲル」と前巻ほどではありませんが数ヶ所でリンクさせながら、涼月、陽炎、夕霧それぞれの恋を軸にストーリーが展開されます。もっとも明確に恋だと自覚しているのは陽炎だけで、涼月、夕霧自身は腐れ縁もしくは興味、憧れだと考えてますが、私たち読み手を含む他者から見れば「それは恋だね」と断言できますし(流石に涼月の前では殴られそうで言えませんが(笑))、陽炎がミハエルに恋しつつも彼の妹を恋人だと勘違いして、嘆息したり苛立ったりして諦めきれない様が微笑ましいです。
 あと肝心のストーリーの方も、次々と凄惨な事件や陰謀が繰り広げられる一方、特甲児童が人殺しでトラウマを背負わないよう適用された“人格改変プログラム”で消された涼月たちの初出撃時の記憶に踏み込んだりと、確信に少しずつ近づいています。
 さて、今後ストーリーが進むにつれて明らかになるだろう真実はいかがなものか、そしてそれに彼女たちはどう向き合うか、まだまだ予想が付きません。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 失われた記憶を求めて。『オイレンシュピーゲル 3』

    Excerpt: オイレンシュピーゲル 3 (3) (角川スニーカー文庫 200-3) 冲方 丁 今では平気になった、仕事で人を殺すときの感覚。だけど、一番最初に仕事で出撃した時の記憶がどうしても思い出せな.. Weblog: うかばれないもの racked: 2007-11-25 17:44
  • [冲方丁] オイレンシュピーゲル 参 Blue Murder

    Excerpt: 仕事帰りのちょっとした自由時間に、涼月は吹雪の体に起きた異常を目の当たりにした。脳に埋め込まれたチップを通じて、持ち主を生存させたままハッキングがされ、持ち主が死ねば兵器として、稼動する。死せずとも高.. Weblog: booklines.net racked: 2007-11-25 20:14