たかいわ勇樹の徒然なる日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 賀東招二 甘城ブリリアントパーク4

<<   作成日時 : 2014/06/29 23:20   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2


 今月の富士見ファンタジア文庫の新刊は賀東招二先生の小説「甘城ブリリアントパーク」の第4巻を買いまして、実は既に早い段階で読み終わっていたのですが、諸般の都合により紹介と感想を書くのが今日までずれ込んでしまいました。
 今回はかなり深い所まで踏み込んで書いていこうと思っているので、ネタバレが嫌な方はここから下は見ない事をお勧めします。

 今回も3巻と同じく短編集的な構成になっていまして、話別に書いていきます。
「伴藤美衣乃の特殊な事情」
 今回のメインを占める話で、タイトル通り、2巻から登場している新人アルバイト・伴藤美衣乃がメインとなっています。
 面接には実の兄に刺されて血塗れでやって来る、
 採用されても彼女のいる所、流血事件が頻発して、おかげで折角甘城ブリリアントパークのリニューアルを実行して各アトラクションの動員数が軒並み伸びている中、彼女が働いている所だけは減っている有様。しかも彼女がミスをしたというせいではないから余計に始末が悪いと来ています。本人は真面目にやっているつもりでも、要領が悪かったり周囲と上手くいかなくて職場の雰囲気を悪くしているというのはよくある話ですが、そうでないから余計に厄介なんですね。
 普通の経営者の判断なら「申し訳ないけど」と辞めて貰うくらいの対応が精一杯でしょうけど、そこは普通じゃないやり方を駆使してきた西也で、夢と魔法の国・甘城ブリリアントパークですから、根本的な原因をしっかり突き止めてしまうわけです。しかしまあ、文字通り『呪われてる』とはねぇ……
 と言うわけで、美衣乃を呪っている悪霊を除霊するのですが、儀式をする魔法の国の医者がスケペジジイだし、儀式は何故かクイズゲームって、突っ込み所満載です。おまけにモッフルと来たら、正解が分かっているのにわざと間違えて電撃の罰を喰らう、受け狙いな行動に走るんですよね。彼、普段の仕事は真面目なのに、ティラミー、マカロンと一緒にしばしば悪ノリするから、すっかり三バカ確定している読者は私だけではないはずです。
 そんでもって現れた悪霊が、気丈な人間を絶望させてそれを糧にしているというのですが、それを撃退するために西也が見つけ出した方法が、『スケールの小さい絶望を話して聞かせる』でして、西也のぼっち飯、マカロンの元嫁さんのただれた男性関係、モッフルの前巻でも話していたNTR話プラスアルファ、ティラミーの病んでる女の子話、とどめが儀式をしていた医者の脳内お手伝いさん話という具合で、読んでいてこっちが切なくなりましたよ。ええ、30代後半で彼女いない歴イコール実年齢って、焦りとか迷いとか色々来るんですよ。
 ともあれ美衣乃に取り憑いている悪霊は除霊されて、彼女の家庭や経済状況も好転したようですが、最後に彼女の兄が実は血が繋がってないって、そのタイミングで入れるかなそんなオチとも思いますが、これもまた賀東テイストなんでしょうかね。

「プロモーションビデオを撮ろう!」
 こちらはドラゴンマガジンに掲載された短編です。
 甘城ブリリアントパークのPVを作る事になったのだけれど、最初にできたのが良く言えば無難、悪く言えば意外性に欠けるという出来で、どう改善すれば良いか従業員に意見を聞いて回る、広報部長のトリケン視点で物語が展開されます。
 とは言うものの、そこは色々な意味で個性の強い従業員達ですから、彼らの意見を全部取り入れようものならとんでもないカオスなPVになるのはある意味当然の流れと言いますか。子細は本編を見て頂くとしまして、私的にはあのPVのどこが、目頭が熱くなる程いすずの琴線に触れたのかと言う所が気になります。外見は人間そっくりでもやっぱり妖精だから、どこか感性が違うのでしょうか?

「ファミリー・アフェア」
 こちらの話では西也の家族の事情をメインに書かれています。
 実の両親が離婚しているというのは前の巻で知っていましたが、血の繋がらない妹まで登場するとは。ここで恋のライバル出現! という展開も創作的にアリですけど、いすずの場合はまだ微妙ですからね。もっとも今回の話で少し変わってきたみたいですけど。
 ちなみに西也が子役時代、病的に売り込んでいたのは母親みたいですけど、ここから先は私の推測ですが、もしかしたらその母親も元芸能関係者で、「あいつのせいで私はスターになり損ねた!」という相手がいて、その恨みを息子で晴らそうとしていたのではと考えています。その位の理由がなければ実の息子をあれほど追い込んだりはしませんよ。そのうち当時の事情について掘り下げる話もあるかも知れません。

「五頭会談(焼鳥屋『さべーじ』にて)
 最後はモッフル達、甘城ブリリアントパークの各エリアの責任者の懇親会の一幕です。
 これまでの巻では登場しなかったキャラクターの、次巻に向けた顔出し的な要素が強いです。
 どうやら次巻ではこれまであまり出てこなかったエリアやアトラクションにスポットを当てて物語を展開していくようですね。

 と言うわけで、かなり駆け足になりましたけど、以上が4巻に収録されたストーリーの紹介と感想です。
 前巻が中城椎菜、今回が伴藤美衣乃でしたから、次巻は新人アルバイト最後の1人、安達映子がメインの話が出てくるんでしょうね。彼女も彼女で問題というか誤解をはらんでますから、その辺りが話に出てくるのだろうかと思いますけど、何しろ賀東先生ですからねぇ……
にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ
にほんブログ村

甘城ブリリアントパーク (4) (富士見ファンタジア文庫)
KADOKAWA/富士見書房
2014-06-20
賀東 招二

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 甘城ブリリアントパーク (4) (富士見ファンタジア文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
甘城ブリリアントパーク 4巻 レビュー
今回は短編集で、4話構成となっています。 ...続きを見る
ゲーム漬け
2014/06/30 00:47

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
トラックバックありがとうございます。
こちらからトラックバックが送信出来ない状態なので、コメントから失礼します。
rin
URL
2014/06/30 00:49
>rinさん
こんばんは、トラックバックありがとうございます。
私のブログではスパム防止のために、送信されたトラックバックを一旦保留にして、私がチェックした上で後悔するようにしています。
不安にさせたようで申し訳ありません。
たかいわ勇樹
URL
2014/06/30 22:30

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
賀東招二 甘城ブリリアントパーク4 たかいわ勇樹の徒然なる日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる